自由主義と社会主義のつまずき
社会体制の角度から、近代の特徴とその展開を見てみましょう。
この面から見ると、近代は何よりも個人の権利の主張に始まりました。
人格よりも個人が前面に出てきました。
そこでまず社会体制としては、19世紀に個人主義的な自由主義が力をもってきました。
これはまったくの自由競争の体制です。
しかし、まったくの自由競争は、当然、力の強い者にとっては自由であっても弱い者にとっては不自由となります。
それは強い者勝ちの体制となるからです。
こうして、弱い人々はその権利もしぼしば踏みにじられます。
そこで、こういう個人主義的な自由放任の体制にたいして反発が起こってきました。
これが近代の社会主義です。
生協活動もそこに根ざしているのです。
しかし、現実に政治的に力をもってきた社会主義は、全体主義的な、あるいは集権主義的な社会主義でした。